今から作るサイトは「独自ドメイン」にすべき5つのメリット解説

独自ドメインとは、特定のWebサイト専用に登録された、オリジナルで唯一のインターネット上のWebアドレスのことであり、その反対を意味する共有ドメインとは、複数のユーザーや組織が同一のドメイン名(ネットショップの例:BASE、STORES)を共有して使用するWebアドレスのことです。

独自ドメインにすることで、以下のメリットが受けられます。

メリット① SEOによる集客を実施しやすい
メリット② プラットフォームを自由にできる
メリット③ ブランドのアイデンティティを構築することができる
メリット④ ドメインを管理できる(譲渡や引っ越しも可能になる)
メリット⑤ 独自ドメインとしてサイト運用することでドメインが資産となる

このようなメリットを考えると、企業や団体、ブランドを持つのであれば、絶対に独自ドメインにすべきであり、集客や売上を考えずに手軽さを追求するのであれば共有ドメインを利用すべきでしょう。

この記事では、forUSERS株式会社でマーケティングを担当している筆者が、独自ドメインにするメリットについて詳しく解説します。

独自ドメインと共有ドメインを徹底比較

まずは、独自ドメインと共有ドメインを項目ごとに以下に比較してみました。以下をご覧ください。

◆独自ドメインと共有ドメインの比較

独自ドメイン 共有ドメイン
SEO集客 〇(SEOが有利) ×
広告 △(広告ができない場合がある)
機能性 ×(プラットフォームが限られる)
ブランディング 〇(ドメインを自由に設定できる) ×
セキュリティ △(ドメインオーナー次第)
設定や運営負荷 〇(手軽)

この表を見れば分かるとおり、事業性や収益、ブランドの確立を考えるなら独自ドメインを取得する方が圧倒的に有利です。しかし、事業性も少なく集客の必要がない場合は、共有ドメインの方が簡単に作れます。

では、事業者がなぜ独自ドメインを使うべきなのか、5つのメリットを詳しく解説します。

独自ドメインの5つのメリット

それでは、事業者にとって優先順位の高い点からメリットを紹介します。

メリット① SEOによる集客を実施しやすい
メリット② プラットフォームを自由にできる
メリット③ ブランドのアイデンティティを構築することができる
メリット④ ドメインを管理できる(譲渡や引っ越しも可能になる)
メリット⑤ 独自ドメインとしてサイト運用することでドメインが資産となる

メリット① SEOによる集客を実施しやすい

独自ドメインの最大のメリットは集客であり、費用をかけない検索エンジン対策がやりやすいことが最大のメリットです。独自ドメインがSEOにおいて有利な理由は以下のとおりです。

理由① 検索結果の原則は1キーワードに1ドメイン

例えば、「ECサイト構築」と検索した場合、広告を除いて検索結果に出てくるのは、1ドメインにつき1つです。以下をご覧ください。

◆「ECサイト構築」と検索した結果

ECサイト構築_検索結果

出典(画像):Googleの検索結果

このため「ECサイト構築」というSEOキーワードに対してコンテンツを作るとき、共有ドメインのブログサービスでコンテンツを作ると、それらのサービスには、すでに多くの「ECサイト構築」について触れたコンテンツが存在しております。

共有ドメインのブログサービスで公開されている多くの「ECサイト構築」の記事からGoogleが選別をする必要があるため、Googleにとってみれば非常に認識しづらいのです。そして、Googleが認識しづらいものはSEOで上位表示が難しいため、共有ドメインはSEOに不利なのです。

理由② SEOに重要な観点は「E-E-A-T」であり独自ドメインが基本

Googleは検索結果の評価基準として「E-E-A-T」を提唱しており、現在のSEOの検索結果においては「信頼性」が非常に重要になります。

◆EEATとは?

Experience(経験)
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)

つまり、「経験」「専門性」「権威性」の3つの要素が「信頼性」を構成しているのです。共有ドメインであれば、さまざまな分野でコンテンツを作っているため専門性がなくなり、また、そのジャンルにおいて権威性がある記事ばかりとは限りません。

このような理由により、共有ドメインはSEOに強くはないのです。

しかし、独自ドメインであれば、コンテンツの領域を絞ることで経験と専門性を構築し、かつサービスの拡張とともに権威性を獲得することができるため、SEO対策を主体的に実施することが可能となります。

メリット② プラットフォームを自由にできる

共有ドメインの場合、例えば、以下のような制限があります。

◆共有ドメインの制限の例

・決まったプラットフォームしか利用できない
・デザインに制限がある
・使いたい機能がない
・実現したい機能が実装できない
・使いたいWebツールが使えない
・リスティング広告が利用できないケースがある

共有ドメインの場合は、利用するプラットフォームに制限があるため、プラットフォームが提供する機能しか利用できません。つまり、ホームページであればテンプレートデザインの中からしか選べませんし、ECサイトであれば商品の見せ方や決済方法に限りがあるのです。

しかし、独自ドメインであれば、ドメインとプラットフォームを分けて考えられるので、カスタマイズの幅が広がるのです。

メリット③ ブランドのアイデンティティを構築することができる

独自ドメインを持つということは、企業であれ個人であれ、ブランドのアイデンティティを構築することにつながります。

なぜなら、インターネット社会においては「独自のドメインのサイトを持つ」ことで、ユーザーがあなたのブランド(企業、個人、活動を問わず)を認識しますが、その際、共有ドメイン(アメーバブログやFC2等の)よりも、独自のドメインであった方がアイデンティティを明確に伝えやすくなります。以下をご覧ください。

株式会社インターファクトリーのドメインの例で解説

◆独自ドメインを使ったインターファクトリーのドメインURL

https://www.interfactory.co.jp/

◆○○○ブログサービスの共有ドメインを使ったインターファクトリーのドメインURL

https://www.○○○.co.jp/interfactory/

上記の2つにおいて、どちらのドメインが企業として信用できるでしょうか。また、どちらのドメインの方が、自分たちのアイデンティティを持っていると言えるでしょうか。当然「独自ドメイン」となります。

なぜなら、共有ドメインの場合は○○○サービスからドメインを借りている状態であり、この状態を見たユーザーは、以下のような印象を持つこともあるはずです。

「この会社は規模が小さいのだろうか?」
「この会社はホームページがないのだろうか?」
「大きな取引をするのは少し不安だ」

このように、ユーザーの信頼や信用を得るためにも、独自ドメインを取得してECサイトや自社サイトを作るべきなのです。つまり、独自ドメインを使うことでブランドアイデンティティが確保され、信頼性が高まるため、結果として売上にも大きな影響があるのです。また、独自ドメインがあればメールアドレスも独自のものを利用でき、そこでも信頼を得ることができます。

メリット④ ドメインを管理できる(譲渡や引っ越しも可能になる)

もし、共有ドメインであれば、サービス運営者の事情でドメインサービスがなくなる可能性もあります。

例えば、かつて「Yahoo!ジオシティーズ」という、誰でもホームページを作れる共有ドメインサービスがありましたが、2019年にサンセットしております。

参考:ITmedia NEWS「『Yahoo!ジオシティーズ』終了 『貴重な資料消えた』──ネットから惜しむ声」(2019年4月1日掲載)

このように、Yahoo!のような巨大サービスにおいても、共有ドメインサービスが突然終了となることがあるのです。しかし、自社で独自ドメインを持っていれば、自社でドメイン費用を払い続ける限り、恒久的にドメインを持ち続けることができます。

また、独自ドメインを持っていれば、例えばECプラットフォームのサービスを使っている場合に、今のドメインを保持したまま他のECプラットフォームに引っ越しすることができます。

ECプラットフォームの中には共有ドメインを使えるサービスがありますが、共有ドメインを使ったECサイトは、ECプラットフォームを乗り換える際にこれまで利用していたドメインを捨てなくてはいけません。

そうなると、せっかくユーザーに認知してもらったドメインを捨てることとなり、改めてユーザーに認知してもらわなければいけなくなります。ブックマークしていたユーザーも、ある日突然サイトにアクセスできなくなるのです。

このように、独自ドメインを持つことで、ドメインを管理することができます。

メリット⑤ 独自ドメインとしてサイト運用することでドメインが資産となる

独自ドメインを取得して企業や団体を運営することで、あなたのサービスやインフラだけでなく、ドメイン(サイト)も資産となります。なぜなら運用歴のあるサイトは、特別なことをしなくてもブランド認知によりアクセスが集まるようになるからです。

ドメインとはつまり、インターネット上の住所のようなものであり、認知度や運用歴によって、自然にアクセス数は増えるものであり、また、ブランドアイデンティティそのものなのです。

そのため、企業や団体、個人がサービスやブランドを立ち上げたときに、独自ドメインのサイトがあれば、そのドメインにも価値が出てくるのです。

価値があるということは、もし事業をたたむ場合、ドメインを販売することも可能になります。以下はドメイン登録サイトですが、中古ドメインの販売もしており、ドメインを売ったり買ったりすることもできます。

参考:ドメインバックオーダー│お名前ドットコム

筆者の知人の話ですが、ファクタリング事業においてSEOに強いサイトを作って、数億円で事業ごと販売した例もあります。有名企業や有名団体のドメインであれば、高値で取引されることもあります。

また、サービスの一環として、サービスの付加価値を高めてくれる大きな要素がドメインであるため、ドメインは資産とすることができるのです。

では次に、ドメインのセキュリティの部分を解説します。

独自ドメインを取得して「SSL対応」すべき

独自ドメインを取得したら、そのドメインに対して「SSL対応」を行います。

SSL対応とは、インターネット上での通信を安全に保護するために、SSL(Secure Sockets Layer)技術を用いることを指します。SSLは、Webサーバとブラウザ間のデータの暗号化を行い、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぎます。

これにより、クレジットカード番号やパスワードなどの機密情報を含むデータを安全に送受信することができます。SSL対応しているサイトは一目で分かります。下記のように「s」がついている方が、SSL対応されたドメインとなります

◆SSL対応をしていないドメイン ×

URLが「http://」

◆SSL対応をしているドメイン ○

URLが「https://」

独自ドメインの場合は、ご自身でSSL対応する必要がありますが、昨今はサーバのレンタル会社が対応してくれるので、昔ほど難しくはありません。

筆者はエンジニアではありませんが、自分でSSLの設定をすることができました。また、SSL対応を依頼する場合1~3万円程度で可能です。

独自ドメインでブランディングをしたり集客に力を入れる場合は必須となるので、必ず実施するようにしましょう。

Googleは、SSL対応サイトを検索結果で優遇する方針を取っており、SSL対応はサイトの信頼性向上やSEO対策としても重要だからです。

逆に、SSL対応していない場合、サイトにアクセスする際にGoogleからアラートが出されてしまうため、現在ではすべてのWebサイトにおいてSSL対応は必須と言えるでしょう。

まとめ

独自ドメインの取得は難しいものではありません。多くのドメイン登録サイトで独自ドメインを取得することができますが、いずれもサイトの説明に沿って手続きを行えば、誰でも簡単に取得することが可能です。

ですから、起業したり事業でドメインを使う場合は、ITが苦手だからといって独自ドメインの取得をあきらめてはいけません。

そして、独自ドメインを取得したら、マーケティングを実施して集客や売上向上に努めましょう。

株式会社インターファクトリーでは、EC事業者向けにEC支援サービス「ebisu growth」を展開しており、EC事業の継続的な成長を支援しております。

独自ドメインでEC事業を展開する際の効果的なマーケティングの実施をお考えの方は、ぜひ本サービスをご検討ください。

詳しくは下記の公式ページをご覧ください。

ebisu growth「EC戦略PM支援サービス」

セミナー情報

ABOUT US
井幡 貴司
forUSERS株式会社 代表。 株式会社インターファクトリーのWebマーケティングシニアアドバイザーとして、ebisumartやECマーケティングの支援、多数セミナーでの講演を行う。著作「図解 EC担当者の基礎と実務がまるごとわかる本」では、ECサイトの初心者向けに特に集客方法について解説。