次年度のECサイト立ち上げの予算取りのための費用感を徹底解説!

「ECサイトの予算ってどれくらいするんだろう?」
「来年度の予算取り考えているけど、ECサイトはどれくらいで見積もっておけばいいんだろうか?」

企業のマーケーティング部門や新規事業立ち上げの際には、次年度の予算取りが必要になってきます。しかし、ECサイトの立ち上げ費用はどのくらいの金額で見積もっておけばよいのでしょう?

予算感は「システム連携」や「カスタマイズ」によって大きく変わってきます。

例えば、とりあえず、標準的なECサイトがあれば良いというレベルでは、初期費用はデザイン込みで30~100万円ですが、基幹システムや物流システムと連携するなどの大きな開発が発生した場合は、1,000~5,000万円くらいかかるのが相場となります。

本日はECサイトの予算感をインターファクトリーでシニアアドバイザーを担当している筆者が詳しく解説いたします。

予算感を把握していないと「とんでもない」ことに!

「新規事業で新たにECサイトを作る!」という場合、来期の予算取りのフェーズで、ざっくりとECサイトの予算感を把握していないと、とんでもないことになります。具体的には、来期になったときに

上司「なんで、たった500万円でECサイトの予算取りしたんだ!実際は2,000万円はかかるぞ!今からでは予算獲得は無理だ!どうするんだ!」

といったことは現場ではよくあります。

こうならないためにも、事前にECサイトの予算感を把握し、多めに予算取りをしなくてはなりません。では、要件定義が済んでいない状況で、どのようにECサイトの予算感を把握すればよいのでしょうか?

ECサイトの予算は「ECシステムをそのまま使うのか」あるいは「システム連携や独自のカスタマイズをするのか」で大きく予算感が違う!

要件定義を行っていないフェーズで、予算感を把握するためにはECサイトの構築で、大きく予算感がかわるポイントを押さえておく必要があります。それはシステム連携や独自のカスタマイズを行うかどうかです。

まず、システム連携が必要なく、ECサイトの必要最低限の機能(ECのフロント機能のみ)で良いという場合ですが、下記のような予算感になります。

ECシステムをカスタマイズしないで、そのまま使った場合の予算感

ECシステム:ASPサービスを採用 ==>10~30万円
デザイン:ASPと提携したデザイン会社に依頼 ==>20~50万円

合計30~80万円

==>多めに予算を確保するため予算取りは100万円

ECサイトを作るというと、フルスクラッチで作るイメージがあるかもしれませんが、現在は多くの優れたASPサービスが提供されており、ECサイトとしての基本機能は十分です。デザインをしっかり作れば、ECサイトを利用するユーザーから見ても、違和感や安っぽさを感じることはありません。

デザインも、ASPサービスを利用する場合は、ASPサービスと提携するデザイン会社だとテンプレートを利用して、費用も安いため、多くとも100万円程度の予算感で済みますし、もし自社にWEBデザインチームが入れば、自分達でデザインを行うことも可能です。

「システム連携」や「独自のカスタマイズ」が発生する場合のECサイトの予算感

システム連携とは例えば、今から作るECサイトを下記のようなシステムと連携させることです。

◆システム連携の例

・基幹システム(会員データ、商品データ、在庫データ、受注データ、発注データ)
・物流システム(入庫データ、出庫データ、在庫データ)
・POS
・CRM
・CMS

そして次に「独自のカスタマイズ」ですが、つまりECサイトの要件以外の要件があることです。具体的には下記のような要件です。

◆独自のカスタマイズの例

・席の予約システム
・オークションシステム
・複数ECシステムの一元化

これらを実現するには、カスタマイズができないASPサービスでは不可能になりますので、下記のシステムを検討することになります。

◆システム連携や独自のカスタマイズをする場合のECシステム

・ECパッケージ
・フルカスタマイズ可能なクラウドEC
・フルスクラッチ

各システムの違いについては、下記の過去記事をご覧ください。

EC初心者がECサイトをゼロから構築するための5つの手法を解説!

この中でも、フルスクラッチの手法は予算と開発期間がかかりすぎるため、ECパッケージかクラウドECが現実的な手法となりますので、それを前提に予算感は下記のようになります。

ECサイトをシステム連携や独自のカスタマイズした場合の予算感

・ECシステムは「ECパッケージ」あるいは「フルカスタマイズできるクラウドEC」
==>合計1,000~5,000万円
※上記はデザイン料金などを含みます。

このように、ASPサービスを使うか?あるいはECパッケージやクラウドECをカスタマイズするか?で予算感は最大50倍もかわってきます。新規事業のEC担当者は、予算取りでこのポイントだけ間違えないようにしなくてはなりません。

ECサイトの予算取りで重要な要素は”システム連携”や”独自のカスタマイズ”があるかどうか?

また、もう一つの手法があります。それはECパッケージやフルカスタマイズできるクラウドECを「カスタマイズしないで、基本機能だけでECサイトを立ち上げる」手法です。

カスタマイズをしないのなら、ECサイトとしての基本機能はASPサービスと大差がなく、むしろASPサービスの方が費用対効果が高いはずですが、なぜこのような手法が必要なのでしょうか?

それは、最初はシステム連携や独自のカスタマイズをしないで、ECサイトをリリースし、数年後にシステム連携やカスタマイズを行う手法です。つまり開発フェーズをわけるのです。

例えば、企業がはじめてECサイトを立ち上げる場合は、成功するかどうかはわかりませんから、何千万円も投資するのはリスクがあります。しかし、ECサイトで売上を得る見込がたった時には、バックエンド作業の効率化のために将来的にシステム連携やカスタマイズも視野に入れなくてはいけません。

このような場合に、最初からASPサービスを導入すると、ECサイトのシステムをリニューアルする必要が発生しますが、最初からシステム連携やカスタマイズが可能な、ECパッケージやクラウドECを導入すれば、リニューアルの必要がなく、フェーズを分けて開発することが可能になります。この場合の予算感は以下のようになります。

◆ECパッケージやクラウドECをシステム連携やカスタマイズせずにローンチする予算感

・ECシステムはECパッケージあるいはフルカスタマイズできるクラウドEC ==> 200~600万円
・デザイン費用は別途、100~200万円

==>合計300~1,000万円

このようにシステム連携やカスタマイズを行わないことで、予算をだいぶ抑えることができ、ECサイトの売上の推移を見て、次のフェーズの開発を行うことができますし、売上が伸びない場合は、最低限の費用で、ECサイトをクローズすることができます。

ECサイトの月間予算はどれくらいかかるのか?

ECサイトの予算取りは、初期費用だけではありません。サーバー代などシステムを維持管理するための費用がかかります。下記が相場ととなります。

◆ASPの場合の費用感

月間予算:1~10万円

◆ECパッケージやクラウドECの場合

月間予算:5~100万円

費用は、オプション機能や、ECサイトのアクセス数によって、かわってきます。BtoCで有名ブランドの企業の場合は、多めに予算を見積もっておきましょう。

ECシステムの原価償却は5年

予算取りの際に考慮しなくてはならないのは減価償却です。ECサイトの場合は、無形固定資産のソフトウェアにあたりますので、法定耐用年数は5年と定められています。また、システム利用料などは減価償却にはあたらず、毎月の費用として計上することになります。

予算取りの際には念頭に入れておきましょう。

ECサイトの予算取りで大切なのは、ECサイト運営から3年間で何を実現したいか?計画をたてること

通常予算取りでは、来期の1年間だけしか計画を想定しないでしょう。しかし、1年間だけの計画に集中すると長期的に予算が高くつきます。例えば、

・ECサイトの売上のメドが立つ2年後にはCRMシステムと連携したい
・1年後には、楽天やAmazonの店舗と在庫連携をしたい
・3年後にはECサイトの目標売上を達成し、基幹システムと連携したい

ECサイト運営の3年間で実現したいことを念頭にいれておけば、それが可能なECシステムを最初から、導入しておけばリニューアルが必要ありません。ですから次年度だけではなく、3年間で実現したいことをざっくりでも計画をたてておくだけで、数千万円も浮かすことができます。

ECサイトのリニューアルが必要ないシステムを採用する

ECパッケージやフルスクラッチのECシステムは3年~5年も使用すれば、システムが陳腐化します。そのため、システムのリニューアルが必要となります。

◆システムが古くなる理由

・セキュリティー対策が不十分になる
・新しく出てきたサービスや法令への対応が遅れる
・プログラム言語のバージョンが古くなったり、ソフトウェアの保守切れが発生する

しかし、ASPサービスやフルカスタマイズできるクラウドECを導入すれば、常にシステムが最新であるために、システムが古くなることはありません。

こういったシステムを利用することで、長期的な予算を効率的に使うことが可能になるので、システムが陳腐化しないシステムを検討してみてください。弊社インターファクトリーが提供する「ebisumart」もクラウドECの一つです。他社とともに検討してみてください。

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