IT系年収を16職種別に解説!平均390~928万円が相場

「IT系は給与が良さそうだけど、どれくらいが平均なのかな?」
「IT系に興味がある!」

IT系と言えば、あらゆる職種の中でも、最先端のイメージがあり、テレビでは「ホリエモン」やZOZOの「前澤社長」や、サイバーエージェントの「藤田社長」などのIT業界の方々の露出が多く「年収が高そう」というイメージがあると思います。

IT系の平均年収は、職種により大きく異なり、全ての職種の給与が高いというわけではありません。例えばITコンサルタントやプロジェクトマネージャーとなると、1,000万円近くになる場合もありますが、ヘルプデスクや、WEBデザイナーとなると400万円程度になり、スキル以外にもマーケットの需要と供給の関係から平均年収に影響します。

本日はインターファクトリーで、シニアアドバイザーを担当している筆者が、ITの職種ごとに平均年収と、その職種について詳しく解説いたします。

IT職種別の平均年収

ITの平均年収と言っても、職種によって給料は300~1,000万と、かなり違ってきます。経済産業省に良い資料がありましたので、下記グラフをご覧ください。

IT関連企業における給与水準 経済産業省

データ引用先:IT関連産業の給与等に関する実態調査結果(経済産業省)※現在は経済産業省のホームページよりリンク先が削除されております。

このグラフだと、少し小さくてわかりずらいと思うので、下記にも記述します。

平均年収一覧

◆SIerやシステム開発関連企業

①コンサルタント 928.5万円
②プロジェクトマネージャー 891.5万円
③高度SE・ITエンジニア(基盤設計担当・ITアーキテクト) 778万円
④SE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)593.7万円
⑤SE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)568.5万円
⑥SE・プログラマ(組込みソフトウェアの開発・実装)603.9万円
⑦IT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))758.2万円
⑧IT運用・管理(顧客向け情報システムの運用)608.6万円
⑨IT保守(顧客向け情報システムの保守サポート)592.2万円
⑩IT教育(IT関連講師・インストラクタ等)651万円
⑪IT業務の営業・マーケティング 783.3万円

コンサルタントやプロジェクトマネージャーなど、案件を管理・進行していくポジションの平均年収は900万円位で、かなり高収入ですが、SE/プログラマだと600万円が平均になります。しかし、データベースエンジニアやネットワーク、セキュリティに関してのスペシャリストであれば758万円と高収入であることがわかります。

また、この分野の営業やマーケティング担当であれば、平均年収が783.3万円となり、かなりの高収入ですが、マーケティング担当は、おそらく大手SIerの方が中心となるため、年収が高めになっているのだと思われます。

◆インターネット関連企業

⑫営業・マーケティング 682.1万円
⑬プロデューサー/ディレクター 792.9万円
⑭コンテンツクリエイター/デザイナー 411万円
⑮エンジニア/プログラマ 592.2万円
⑯顧客サポート/ヘルプデスク 390.9万円
その他 589.3万円

インターネット関連企業は、システム開発の企業と比べると年収は低めです。その大きな理由は、インターネット関連の企業に絞られるため、システム開発にはある大手SIerが入っていないためだと筆者は推察します。ただ、その中でも、プロデューサー/ディレクターなど案件を進行・管理するポジションは給与が792.9万円と高くなります。

また、営業・マーケティングが682.1万円ですが、そもそもインターネット事業者において、デジタルマーケティング担当者は不足しており、デジタルマーケティングでそれなりに経験を積んだ人材の年収は高くなっております。

それでは各業種の仕事がどのようなものなのか?詳しく解説していまいります。

①コンサルタント(平均年収928.5万円)

ここで言うコンサルタントとはITコンサルタントのことです。ITコンサルタントの仕事は、クライアントの課題(ITに限らず)を分析した上で、要件定義を行い、最適なシステムの導入や、運用スキームの構築など、ITを導入することが目的ではなく、クライアントの課題を解決することが目的です。

ITに関する知識はもちろん、論理的思考が求められますが、こういったことは本を読んだりするだけでは身につかず、多くの案件を経験しながら学んでいきます。ITコンサルタントは、夜も土日も仕事に追われている人が多くいますが、その分、高収入であり、業界には1,000万円を超える人はざらにいます。

また責任範囲も、プログラマやSEよりも大きいため精神的にもキツイ仕事です。自身の成長やキャリアを第一に考えている方でなければ、つとまりません。

そして、コンサルタントの魅力的なポイントは、人的ネットワークが増えやすいという点です。新米コンサルタントでも、大手企業の本社スタッフや経営陣と接触する機会が多く、実力やキャラクターを認められれば、一生涯の人的ネットワークを持ちやすい職種と言えます、

②プロジェクトマネージャー (平均年収891.5万円)

開発案件のリーダーにあたるのが、プロジェクトマネージャーです。プロジェクトの大小はありますが、プロジェクトの進行・管理において、全ての責任を負うポジションです。

ITコンサルタントとの違いは、ITコンサルタントはプロジェクトを立ち上げる前段階で、分析・企画という仕事を請け負いますが、プロジェクトマネージャーは、プロジェクトが立ち上がってからアサインされます。

筆者も昔、IBMで働いた経験がありますが、とあるプロジェクトの企画に携わっていたとき、プロジェクトが発足したので、プロジェクトマネージャーが必要になり、IBM社内から募集し、面談したことがあります。このように、プロジェクトが発足したあとに、プロジェクトの管理・進行を行うのがプロジェクトマネージャーです。

通常、SEなどを経験した人材が、このポジションに就くことが多いですが、私の経験ですと、SE経験がなくとも、上流工程を経験している経営企画やマーケティングの人材も、このポジションを兼ねることもあります。

平均年収は891万円ですが、1,000万円を超えるプロジェクトマネージャーも多いです。

③高度SE・ITエンジニア(基盤設計担当・ITアーキテクト) (平均年収778万円)

基盤設計担当・ITアーキテクトとは、そのシステム全体をどのようなデザインにするのか、を設計する人です。例えば、システムを構築するにも、下記レイヤーのアーキテクトを全てデザインしなくてはなりません。

(1)サーバーの設置
(2)データベースの構築
(3)ネットワーク
(4)アプリケーション
(5)セキュリティ等

プロジェクトマネージャーは、これらすべてに精通しているわけではなく、プロジェクトマネージャーは、それぞれの分野のスペシャリストをプロジェクトに入れて、システムを設計していくのです。ですから、プロジェクトマネージャーと密接にコミュニケーションをとるポジションとなります。

SE・プログラマの分野においては、難易度が高い職種であるため、必然的に年収は、他のSE・プログラマよりも高くなります。

④SE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)(平均年収593.7万円)

SE・プログラマと言っても、ジャンルが広く、ここではクライアントのためのシステム開発を行うSE・プログラマを解説します。具体的には、下記のようなシステムを開発するエンジニアのことを指します。

・全国展開する大手の英会話スクールが顧客やレッスンを管理するためのシステム
・大手自動車メーカーの下請け会社が、受発注を管理するためのシステム
・国税局の税金を管理するシステム(クライアントは国税局)

こういったシステムを開発するエンジニアの多くは社内ではなく外部のエンジニアがほとんどです。またこのポジションの人材は多重下請け構造になることが多く、例えば、クライアントがプログラマー1人を100万円/月で発注した場合、一次受けが、二次受けに80万円/月で発注し、三次受けが50万/月で受けることなどよくあることです。

このような背景から、日本はアメリカに比べてエンジニアをの平均年収が低いのです。筆者自身も、今から20年前、国税局の保守管理のプログラマーだった経験があり、その時は下記のような構造でした。

国税局 ==>①???(失念)==>②NEC ==>③大手SES ==>④筆者の会社

つまり筆者は四次受けのプログラマーでした。大型のプロジェクトとなるとこれくらいのことは、よくあることです。しかし、SE・プログラマにとっては収入に関わる大きな問題です。なぜなら下流であればあるほど、給料が安いからです。しかし、給料が安いからといって、能力にそこまで差があるわけではありません。

ですから、下流に属するエンジニアは、どうしもモチベーションが低い傾向にあり、機会があれば、少しでも上流の会社に転職する機会を伺っている方が多かったですし、能力が高ければ、上流の会社に声をかけられ、そのままヘッドハンティングされることもあります。

話が多少脱線しましたが、多重下請けの構造により、年収も他のポジションと比べると、どうしても安くなるのです。多重下請け構造の問題点については、下記の記事が実に良くまとまっているので、必ず目を通しておきましょう。

参考記事:IT業界の「多重下請け地獄」が横行し続ける真の理由 (ITmediaビジネスONLiNE

⑤SE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)(平均年収568.5万円)

今度は、ソフトウェアに関するエンジニア(SE・プログラマ)のことです。例えば下記のような仕事になります。

・会計・経理のソフトウェア
・office等のソフトウェア
・翻訳のソフトウェア

多くは自社で販売しているソフトウェアの保守開発がメインの業務となります。先ほどの「④顧客向けシステムのエンジニア」と比べると、一度開発してしまえば、バグ潰しやバージョンアップなどの保守の面が強いため、労働時間でも、④より短くなる傾向があります。

したがって、残業時間も減るため、年収としては④より少なくなりますが、残業を抜いた年収では大差はないと思います。この職種でよくあるエンジニアの悩みは、社内で同じソフトウェア製品の開発ばかりやっているため、スキルアップの幅が制限されるため、スキルやキャリアを積むために転職する方も多いのです。

ですから、こういった会社は、エンジニアを辞めないように、福利厚生を充実させたり、会社の内装を若者受けするデザインに変えたり、経営者もエンジニアの引き留めるための努力をする会社が多い印象です。

⑥SE・プログラマ(組込みソフトウェアの開発・実装)(平均年収603.9万円)

この職種のエンジニアは具体的には下記のような仕事です。

・エアコンの組み込みソフトウェアの開発
・自動車の組み込みソフトウェアの開発
・デジカメの組み込みソフトウェアの開発

つまり、電化製品や車は電子制御されており、それを制御するためのソフトウェアが必要になります。これが組み込みソフトウェアであり、エンジニアの仕事です。そのため組み込みのエンジニアはハードウェアの知識も求められるので、習得のための勉強が大変です。

この職種の喜びは、自分の仕事が残ることです。例えば「このカメラの組み込みは僕の仕事だ!」というように形に残る喜びがあるのが、無形のソフトウェアエンジニアでは、味わえない楽しさです。

平均年収は、組み込みエンジニアは需要が高いわりに、人材が少ないため、年収が他のエンジニアより高い傾向にあります。

今後はIoT(Internet of Things)の普及により、家電や自動車がインターネットとつながると、ますます組み込みエンジニアが必要とされるため、エンジニアの中でも注目の職業になる可能性が高いです。

⑦IT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))(平均年収758.2万円)

DB(データベース)、NW(ネットワーク)、セキュリティに関する技術や資格を持ったエンジニアのことで、専門分野に特化した技術者のことです。

筆者の経験ですが、過去にCRMシステムの構築プロジェクトに携わっていた経験ですが、とあるSQLのロジックが非効率的で、サーバーに負荷がかかっておりました。その問題を解決するために、プロジェクトマネージャーに呼ばれたのが、DBエンジニアのスペシャリストです。

このエンジニアがSQL(SQLとはデータベースを操作する言語)を作り直したところ、この問題が一気に解決しました。SQLはそれなりに経験の積んだプログラマーであれば、誰でも組むことができますが、他のプログラムからコピーペーストしたSQLを編集してコーディングしていることが多いです。

ですから、サーバーの負荷まで考えたり、重いデータベース処理を効率的に設計するには、このようなスペシャリストの手を借りる必要があります(上級プログラマーには、DBエンジニアに匹敵するSQLのプロもおります)。

プログラマやSEとなると、データベースやネットワーク、セキュリティなど、一通りの知識を持っていますが、それぞれの分野で専門性を持つのがIT技術スペシャリストです。求められるスキルや経験が高いために、他のエンジニアよりも年収が高くなり、平均では758.2万円となります。

⑧IT運用・管理(顧客向け情報システムの運用)(平均年収608.6万円)

この職種は、主に下記のような仕事です。

・システム管理者
・サーバー管理者
・ネットワーク管理者

あなたの会社や学校にもこのようにシステム全般を管理する方がいると思いますが、まさにその方の仕事です。運用と言うと地味に聞こえますが、トラブルがなければ仕事がないわけではありません。

システムを稼働するには、運用業務というものが発生しております。詳しくは下記サイトによく書いてありましたので、引用させていただきます。また、システム運用の仕事がどんなものかを把握するのにとてもわかりやすい記事なので、あわせてリンク先もご覧ください。

引用先:システム運用のオシゴトって、どんなことをしているの?『運用☆ちゃん』Incident 001

業務運用の主な仕事
* 運用項目と実施スケジュール(年間/月間/週単位/日単位)を作って管理したり
* 組織変更や年度末対応のような、業務イベントの対応を計画したり 変更やリリースに対応したり
* システムテスト、運用テストを実施したり
* データやマスタのメンテナンスやバックアップをしたり
* ソフトウェアライセンスを管理したり
* 日々発生するトラブルや障害の切り分けや一時対応をしたり(インシデント対応)
* インシデントを再発させないための防止策/予防策を検討したり(問題対応)
* ユーザの情報を管理(登録/権限付与削除/棚卸しなど)をしたり
* 手順書やマニュアル、ユーザへの周知文書などを作成したり
* ジョブ(オンライン/バッチ)を設計して管理したり
* セキュリティ対策をしたり

年収は、通常のエンジニアより高めの608万円です。なぜなら運用のエンジニアの離職率は、社内の担当であることが多く、業務も通常のエンジニアより短めで、また勤務年数が長い社員が多いことから、このような平均年収になったと筆者は予想します。

⑨IT保守(顧客向け情報システムの保守サポート)(平均年収592.2万円)

この仕事は、システムの保守業務になります。気になるのが「運用」と「保守」の違いですが、「運用」は日々システムを動かすために必要な業務であるのに対して、保守は、既存システムの開発や改善することが業務となります。

筆者も社会人のスタートを「保守エンジニア」としてデビューしました。筆者は国税局のシステムのプログラマーとして、SEの指示に従い、新法(新しい税金に関する法律)に対応するために、既存システムに対して、プログラミングを行っておりました。これが保守開発です。

平均年収は592万円になり、運用より低いのは、筆者の推測ですが、社内エンジニアが多い運用業務よりも、外部のエンジニアが多いため、下請けの構造上、運用より若干年収が安いのだと推測します。

ちなみに筆者が保守エンジニアだった23歳~25歳ごろの年収は300万円程度でした。今思えば4次請けだったので、このような安い年収になりました。同じ仕事をしている年下のエンジニアは400万円程度であり、彼らは3次請けでしたので、やはり所属する階層で、年収に大きな差がでます。

⑩IT教育(IT関連講師・インストラクタ等)(平均年収651万円)

この職種は、IT初心者に対して、ITスキルを教える仕事であり、ITスクールの講師や、社内のITインストラクターがそれに当たります。

正直、ITスクールなどの講師の年収は高いとは考えにくく、平均年収が651万円は高すぎるのでは、とも思いましたが、ひょっとすると、多くの大手SIerや、ITベンダーのインストラクターの方が、この統計に多く含まれているのではないかと推察します。

インストラクターですから、人に教えるレベルのスキルや経験がありますが、企業のエンジニアが目指す職種かは判断が難しく、平均年収が高い理由が筆者には推測できませんでした。

⑪IT業務の営業・マーケティング (平均年収783.3万円)

営業とマーケティングが一括りになってしまってますが、業務は異なります。

ITの営業は、自社のシステム、ソフトウェア、あるいはコンサルティングサービス、IT人材の派遣まで、幅広いサービスを扱う営業です。また営業と言っても、クライアントに直で営業する部門から、電話営業をする部門であったり、代理店に対して営業を行う部門であったり、様々存在します。

IT営業は、あらゆる営業の中でも年収が高い営業です。なぜなら扱う商品の単価は「何千万~億円」という世界もあり、その分年収が高めです。

また、マーケティングですが、小規模~中規模のIT企業にはマーケティング職がなかったり、営業社員が兼業していることが多く、ITにおけるマーケティング職は、大手企業に集中します。ITのマーケティングの多くの仕事が、イベントやセミナーの運営だったり、パンフレットやメルマガの作成が多いです。

1案件が何千万~何億もする世界もありますから、そもそもクライアントがインターネットで情報検索をあまりしないため、WEBマーケティングにあまり力が入れられておりませんでしたが、昨今は、WEBマーケティングに力を入れるIT企業も出始めました。IT企業のマーケティングは、大手の方が多いためその分、平均年収も高めです。

⑫営業・マーケティング(インターネット関連) (平均年収682.1万円)

先ほど説明した⑪の営業やマーケティングは大手IT企業が中心なのに対して、当職種は、インターネット関連企業の営業やマーケティングのことです。例えば下記のような会社です。

・ECサイトのシステムを販売する企業
・ホームページのアクセス解析ツールを販売する企業
・インターネットでの集客サービスを提供する企業
・インターネットの広告代理店

これらの企業の営業やマーケティングの方を指します。年収は、一つ前に紹介した「⑪営業・マーケティング」からは100万円近くも下がるものの、それでも682万円と高水準なのは、理由が2つあります。

(1)インターネット業界の営業はコミッション制度の会社が多く、年収も高め
(2)デジタルマーケティングのノウハウを持つ人材は少ないため、年収の相場が高い

こういった理由から、年収が高めに設定されております。

また、インターネット業界のマーケティング担当は「広告代理店の営業」から「社内インハウスのマーケティング」を目指すことが、一つの王道とされております。なぜなら広告代理店の営業は業務がキツいことがあるため、腰を据えてWEBマーケティングができる社内インハウスのマーケティングが、あこがれの職種になっているからです。

広告代理店の営業が、事業者のマーケティングに転職すると「あいつあがったな!」と業界用語で言われることがあります。

⑬プロデューサー/ディレクター 792.9万円

IT案件のプロジェクトマネージャーのように、WEBに関わるプロジェクトを統括する仕事です。プロデューサーは、プロジェクトに最適な予算や人員を調整する仕事です。例えば以下のような仕事があります。

・大規模ホームページリニューアル
・テレビ、インターネットを活用したキャンペーン
・企業の四半期のプロモーション全ての担当

プロデューサーが担当するのは、このような大きなWEBプロモーションの案件です。プロデューサーには、クライアントの目標を達成するために、プロモーションから、WEBマーケティングの知識が全て求められます。

ディレクターですが、このデータだと、どうやら「WEBディレクター」のことを指さないのかもしれません。といいますのも、WEBディレクターの平均年収が792万円と高いので、むしろ責任者としてのディレクターだと思います。企業でディレクターという職種は部長職に匹敵するので、ここではプロデューサーと等しい内容ではないかと考えます。

⑭コンテンツクリエイター/デザイナー (平均年収411万円)

この職種は、いわゆる「ホームページを作る職種」であるデザイナーやコンテンツクリエイターのことを指します。デザイナーは、WEBディレクターやプロデューサーの指示に従い、デザインを起こし、それをHTMLにしていきます。

この職種は、高いスキルが求められる業種であるにも関わらず、平均年収411万円と高くありません。その要因は、HP制作会社は多く、価格競争があるため、最終的には人件費であるデザイナーの給与に影響してしまいます。また、昨今はクラウドソーシングなどのフリーランスが、企業より安い価格で請け負うこともあり、ますます、デザイナーの給与が安くなっています。

さらに、デザインを海外の新興国などに委託する企業もあり、デザイナーで給与を上げるのは結構大変です。またデザインは形のない世界で、企業が求めるのは、綺麗なデザインのサイトではなく、売上があがるサイトであり、そういったノウハウを持っているのは、一部のスペシャリストやコンサルタントが多く、デザイナーがそういったノウハウを身につけるのは、かなり大変です。

また、コンテンツクリエイターですが、昨今の企業はブログによる集客に力を入れており、コンテンツクリエイターは、ブログの執筆なども請け負う仕事ですが、こちらもクラウドソーシングで、1文字1円などで、フリーランスがいるために、平均年収は低くなります。

⑮エンジニア/プログラマ(インターネット関連)(平均年収592.2万円)

インターネットサービスを展開する企業において、ソフトウェアやシステム開発を行う人材のことです。開発という意味では、ITの開発と変わりませんが、ここではインターネット関連事業のエンジニアの職種になります。例えば、下記のような仕事です。

・パッケージのECシステムの開発
・WEB解析ツールの開発
・スマホアプリの開発

平均年収は、592万円と高めであり、どこの会社であっても、最も人材が不足している職種と言え、特にインターネット関連事業者では、エンジニアの採用が優先となっており、給与や福利厚生を改善している企業が多いです。

⑯顧客サポート/ヘルプデスク (平均年収390.9万円)

この職種は、企業のサポートデスクのことで、お客様向けのサポートデスクと、社内向けのヘルプデスクがありますが、仕事の概要は同じで、顧客が使っているソフトウェアやシステムについて、電話やEメール、チェットなどを使って、サポートする業務です。

平均年収は390万円と、インターネット関連事業で最も低い職種になります。大きな理由は、人件費をコストと見る慣習があり、外注化したり、給与の安い社員を採用するなど、どうしても人件費を抑えるような構造になっているのが原因です。

また、最近ではチャットボットという、AIを利用した、サービスが展開されており、人間と同じレベルは無理でも、よくある質問に対しては、定型文で対応できるなど、カンタンな質問などは、AIに置き換わる可能性が高い職種です。そういった面からも平均年収を上げるのは厳しいでしょう。

IT系で年収を上げるためには?

ITには、多くの職種が存在します。年収を上げる有効な方法として、資格をとったり、勉強することが推奨されていますが、筆者の経験だと、どんな仕事でも前向きに考え、なんとか実現するように一生懸命に動いていけば、自分のできることのスキルレンジは確実に広がります。

そして、上司にとって使い勝手の良い人材は、注目の浴びる案件に携わる機会が多くなり、そこでスキルや経験、さらには人脈が広がります。

ITの世界に約20年いる筆者は、今日紹介した職種の平均年収より高い年収を獲得していますが、特に勉強や資格をとった経験などはなく、上司に言われたミッションをなんとかがんばってこなした結果が、今の給与に結びついているのだと思います。(私の考え方は、ライフワークバランスが前提である現在には、合わないことも筆者は認めます。ここでは、あくまで年収を上げるための経験談と捉えてください。)

それと、もう一つは、良い機会を逃さない事。同じ業務を遂行していても、会社が異なれば年収が200万円~違うことも実際に存在します。ですから、その現場で成果を出すようにがんばっていれば、周りから声がかかることは、全く珍しくないのもIT業界の特徴です。

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