テレビ業界にこれから行くべき方が押さえておくべきポイントとは?平均年収も

テレビ業界にこれから行くべき方が押さえておくべきポイントとは?平均年収も

就職先の人気企業には、必ずテレビ局が入っておりました。しかし、昨今はインターネットやスマートフォンの普及により、テレビの視聴率は下がり、若者のテレビ離れが加速しております。

リアルタイムでテレビを見る需要が下がり、視聴率が落ちる中、在京民放キー局は事業の多角化を進めておりますが、大手キー局は依然としてテレビ事業の売上貢献度が40~70%程度と高いこと、そして資本の少ない地方局には、在京民放キー局のように事業の多角化は困難であり、業界として厳しい局面と言わざるを得ません。

しかし、そんな中でも給与所得は高く、新卒就職先としては高い人気があります。

本日はインターファクトリーで、シニアアドバイザーを担当している筆者がテレビ業界について詳しく解説いたします。

放送業界の市場規模は3.9兆円!

データ引用先:総務省|平成29年版 情報通信白書|放送市場の規模

放送産業の市場規模推移は、多少の上下に触れながらも横ばいで推移しております。

◆放送産業の市場規模推移(売上高集計)


単位:億円

2014年度に、大きくへこんでおりますが、下記の内訳を見ると、特に衛星系放送事業者が800億円近く落ち込んでおり、衛星放送の解約者が多く出たためではないかと思われます。

◆放送産業の市場規模の内訳


単位:10億円

テレビ業界は、DAZN(ダゾーン)やAmazon Prime等の見放題定額サービスのネット配信業者への対策が必須となってきており、2015年10月より、民放公式の見逃しテレビ番組サービス「TVer」を開始し、2018年にはNHKも参加を検討するなど、好きな時間にスマホでテレビを見るサービスを展開しております。

【ベスト33社】テレビ業界 売上高ランキング

ランキング表は、下記のデータを見ながら作成いたしました。下記のリンク先もあわせてご覧ください。

データ引用先:テレビ業界の動向・現状・ランキング等を研究-業界動向サーチ

順位 企業 売上
1位 フジ・メディア・HD 6,405億
2位 日本テレビHD 4,147億
3位 TBSHD 3,485億
4位 テレビ朝日HD 2,807億
5位 スカパーJSATHD 1,629億
6位 テレビ東京HD 1,362億
7位 朝日放送 810億
8位 WOWOW 752億
9位 USEN 701億
10位 毎日放送 679億
11位 中部日本放送 333億
12位 RKB毎日放送 256億
13位 TOKAIホールディングス 246億
14位 新潟放送 210億
15位 九州朝日放送 195億
16位 札幌テレビ放送 187億
17位 テレビ西日本 180億
18位 東京メトロポリタンテレビジョン 164億
19位 スペースシャワーネットワーク 128億
20位 ブロードメディア 121億
21位 山陽放送 89億
22位 東北放送 88億
23位 日本BS放送 88億
24位 信越放送 79億
25位 長崎放送 77億
26位 南海放送 65億
27位 山口放送 60億
28位 四国放送 60億
29位 青森放送 60億
30位 北日本放送 59億
31位 秋田放送 45億
32位 北陸放送 44億
33位 アイビーシー岩手放送 43億

1位のフジ・メディア・HDは、フジテレビの視聴率の低下が話題になるなか、予想外に思われた方もいるかもしれませんが、子会社のサンケイビルの売上貢献度が約5割に達するなど、在京民放キー局は事業の多角化に乗り出しているのです。3位のTBS HDの利益の中心は不動産事業であり、連結打ち上げ高の4割を占めます。

4位のテレビ朝日は、サイバーエージェントの「AbemaTV」にコンテンツを提供し、インターネット時代のテレビの在り方を模索しております。

5位のスカパーJSTA HDは、虎の子のコンテンツのJリーグ放映権を、イギリスのスポーツ中継サービスの「DAZN(ダゾーン)」に奪われ、現在はJリーグ以外のサッカー中継に力を入れているものの、影響は避けられず、今後の動向に注目が集まっています。

テレビ業界の平均年収は1,000万円くらい?

テレビ業界の年収は高く、1,000万円程度と思われます。中でも、TBS、朝日、フジは平均年収が1,400万円を超えるなど、年収がかなり高い業界ですが、一方で地方局や、制作会社の平均年収は決して高くはありません。

下記の記事によると、テレビ局の社員が給料が高い理由は、東京ディズニーランドの構造と似ており、東京ディズニーランドを運営する9割のスタッフがアルバイトであるため社員の給料を高くすることができます。

なぜテレビ局は利益率が低くても、社員の給料が1300万円超なのか?

つまり、テレビ局が高収入なのも、同じ構造であり、テレビのコンテンツを作る大部分の方は、下請けの制作会社であり、テレビ局の社員は全体の比率では少なく、高収入を得られる構造になっているのです。

とはいえ、テレビ業界がデジタルテクノロジーを上手く取り入れて、ビジネスモデルを転換させていかないと社員の年収もこのまま高い水準を維持できるかはわかりません。

テレビ業界の将来性や課題

ブロードバンドの普及により、インターネットが普及したこと。さらにスマートフォンが普及したことで、10代を中心にテレビ離れが加速しています。

本来はブロードバンドやスマートフォンの普及は、いつでもどこでも、ユーザーがテレビを視聴できるデバイスや環境が整うことから、テレビ業界にもチャンスだったのですが、上手くビジネスモデルを転換することができておりません。

テレビ業界の収益の柱の広告収入が落ちているのに、売上がそこまで落ちていないのは、不動産事業などの収益の多角化に取り組んでおり、放送収益の悪化をカバーしております。

テレビ業界には、多くの魅力的なコンテンツがあり、これはネット業界にはない大きな強みですが、それを活かすためのプラットフォームの普及が課題になります。TVerという民法局が連合して作ったアプリも、コンテンツの配信期限があったり、番組視聴の制限があったりとユーザー目線で作られておりません。

今後は、番組提供のプラットフォームの普及させることが課題になるでしょう。

他業種からのテレビ業界への転職は可能か?

テレビ業界は、全産業の中でも花形の業界ですが、在京民放キー局ではなく、制作会社であれば、未経験者の採用も通年で行われています。

また、今後はテレビ業界も、ネット配信に力を入れていくことが予想できるため、インターネット業界のノウハウを持っている人にはチャンスが大きいでしょう。

また、インターネット業界に限らず、他業種展開を行っておりチャンスは大きくなってきております。

まとめ!こんな方がテレビ業界に向いている!

テレビ離れが進んでいるとはいえ、日本では圧倒的なメディアであることには変わりはなく、その傾向は今後もしばらく続くでしょうから、やりがいがある業界です。その反面、労働環境は良いとは言えず、多忙な業界であることも間違いありません。

そんな中で、テレビ業界に向いている人は、オフィスでもくもくと仕事をするよりは、フットワークが軽く、コミュニケーション能力が高く、いろんな人と話すのが大好きだ!という方に向いている職業です。大変な仕事ですが、やりがいもあり、在京民放キー局に就職できれば、高い年収も見込めます。

ただし、超人気職業でもありますから、入社するのは容易ではありません。テレビ業界にこだわりがある方は、制作会社も視野に入れてみましょう。また、繰り返しですが、昨今はインターネット業界も、テレビ業界に食い込んでおり、インターネット業界で、動画コンテンツに力をいれる企業も視野にいれると良いでしょう。