ミクシィに転職・就職する人向けにミクシィの戦略や売上高を分析!

「ミクシィはモンストのゲーム会社!大手だし興味ある!」
「ミクシィに入社したい!」

と考えていませんか?ミクシィは現在は「モンスターストライク」というメガヒットのスマホゲームで有名ですが、年齢が30~40代の方にとっては、ゲーム会社というより、「mixi」として誰もが知るソーシャルネットワーキングサービスで有名でした。

ミクシィは、ゲームやアプリ、メディアとあらゆる事業を行っていますが、その軸には「コミュニケーションのノウハウ」があり、ゲームやインターネットアプリ上でのコミュニケーションを活発化させることで、新しいビジネスモデルを生みだす会社であると言えます。

なぜなら、モンスターストライクも、リアルの友達とプレイすることで、コミュニケーションを活発化させた事がヒットにつながったことや、「家族アルバムアプリ みてね」は、遠くに住む祖父母など、家族間のコミュニケーションを活発化させることがヒットに要因になるなど、バラバラのサービスを展開しているようで、全て、コミュニケーションを軸としたサービスを展開しているのがミクシィなのです。

本日はインターファクトリーでシニアアドバイザーを担当する筆者が株式会社ミクシィについて詳しく解説いたします。

ミクシィの売上高は2014年度で一気にあがった!要因はモンスト!

まずは、ミクシィの売上高を見てみましょう。下記のグラフは株式会社ミクシィの決算資料から独自に作成したものです。(決算期:3月)

 

 

 

 

 

 

グラフ引用データ:株式会社ミクシィ 決算説明会資料

このグラフを見ると、2014年に売上高と利益が大幅に、増えていることがわかります。これは2013年10月10日に販売された「モンスターストライク」がメガヒットしたためです。会社の規模を変えてしまうくらいの売上を2014年に叩き出すことになりました。

これまでは、ミクシィのメインの事業はソーシャルネットワーキングサービスの「mixi」でしたが、2007年以降、TwitterやFacebookの世界的流行により、ほとんどのユーザーがそちらに乗り換えしまい、2010年にはユーザー数1,000万人を超えたサービスでしたが、現在はすっかり下火になってしまいました。

それでは、現在のミクシィはどのような事業を行っている会社なのか、詳しく解説してまいります。

事業①デジタルエンタメ(モンスターストライク)

デジタルエンタメ事業とは、モンスターストライクを中心としたゲーム事業です。それでは、まずモンスターストライクのユーザー数推移を、ミクシィの決算資料から見てみましょう。

◆モンスターストライク利用者数推移(ミクシィ社決算資料より)

日本国内だけでなく、台湾、香港、マカオ、そして中国版を提供し、2018年3月には4500万人を突破しており、これは、ガンホーから出た「パズドラ」のシリーズダウンロード数(ユーザー数ではありません)の7777万(2018年6月時点)に匹敵し、それまでパズドラの一人勝ちでしたが、モンスターストライクが、その牙城を食い込み、今では追い抜こうとしております。

まさにメガヒットです。2014年のリリースが4年が過ぎていますが、ユーザー数は未だに増えており、現在のミクシィの売上は、モンスターストライクに支えられていると言っても過言ではありません。

ミクシィも、モンスターストライクをこのままゲーム事業だけで展開するのはではなく、モンストを日本を代表するIP(著作物)にすべく、スマホゲーム以外にも

◆モンストのゲーム以外での展開

・カードゲーム
・マガジン
・グッズ
・イベント
・映画
・アニメ
・動画

などの多面的展開を行っており、ユーザー数の裾野を確実に広げております。そして、モンスターストライクで得たノウハウを元に新しいIPの創出を行い、デジタルエンタメ事業をさらに拡大し、収益を安定させていく狙いがあるのです。

モンスターストライクはなぜヒットしたか?
①モンスターを引っ張って弾くだけのシンプルなインターフェース
②友達と協力するプレイをすることができ、最大4人まで参加できる!
③課金に依存しない仕組みで例えば、弱いモンスターも場面によっては有効であったり、友人の強力がないとクリアできないクエストがある

事業②メディア(家族アルバムアプリ みてね)

知らない方も多いかもしれませんが、写真共有アプリと言えば、GoogleフォトやiCloudが有名ですが、実はミクシィも、2015年より、家族アルバムアプリの「みてね」をリリースしており、2018年7月時点で、利用者数は300万人を突破しております。

このアプリの特徴は、家族などの知っている人との間での写真共有に特化しており、例えば、夫婦が子供の写真を離れて暮らす祖父母とカンタンに共有することができ、それを通じてコミュニケーションを活発にするアプリで、まさに元祖SNSを運営していた、ミクシィらしいサービスと言えるでしょう。

このアプリが普及した背景には、スマートフォンの普及が、シニア世代にも広がったことがあります。下記のグラフをご覧ください。

◆インターネットの年齢別の利用動向

データ引用先:平成28年通信利用動向調査ポイント

無料でも、楽しめるアプリですが、DVD作成サービスなどが有料になっており、DVDなどはシニア層は形に残したいニーズが強いため、非常に良いマネタリズムポイントだと思います。

現在は「家族アルバム みてね」はアメリカに進出しており、今後は他国にも進出する予定です。

事業③スポーツ事業

現在、ミクシィが、JリーグのFC東京や、千葉ジェッツふなばしと提携しております。現在のところは、イベントや試合をプロデュースしたり、試合中継をYouTubeチャンネルで配信するなどにとどまっていますが、ゆくゆくは、スポーツを通じて、新しいコミュニケーションを作りだすサービスを生み出していくと思われます。

事業④ウェルネス事業

日本が高齢化社会に突入するにあたって、昨今、多くの企業がウェルネス事業に進出しておりますが、ミクシィではコミュニケーションと運動で健康寿命を延伸することを、目指しております。

特に、孤独が健康に悪いことは証明されており、ミクシィは得意のコミュニケーションの面で、高齢者の心をケアするサービスを開発すると筆者は考えます

参考記事:孤独は体に悪い。その理由が科学的に証明される

下記の記事でも、ミクシィの新社長はインタビューに、

ミクシィ社 木村社長「高齢者が会話を楽しみながら健康を維持できるサービスを提供し、他者との交流が断絶する人を減らしていきたい。」

と応えています。

引用先の記事:“チケキャン後”のミクシィ、「健康」と「スポーツ」に打って出る狙い 木村新社長に聞く

ミクシィはウエルネス事業に5億円の出資を決めており、高齢者向け運動プログラムサービスを開発し、将来の成長に向けた各種検証を開始します。

SNSのmixiの今後は?

2018年の最新の決算資料には、SNSのmixiについては、全く言及されておらず、今後は最低限の運営にとどめ、ユーザー数を増やしたり、新たな施策をそこで生み出すことは考えにくいでしょう。

mixi衰退の理由は、スマートフォンの普及によりSNSに対し、どちらかと言うと「即時性」や「気軽」なコミュニケーションが求められるようになりましたが、mixiのコミュニケーションは、同じ趣味をもつ者が、ゆっくりとコミュニケーションを取る場であったことで、多くのユーザーニーズに合わなくなってきたことが原因だと考えます。

そしてTwitter、Facebook、LINEといった強力なライバルの出現に、シェアを完全に奪われたことです。(この主張は下記のブログを参考にしました。良い記事なのであわせてご覧ください)

参考記事:mixiが衰退した理由

今ではアクティブユーザーが少なく、ほとんどミクシィ社の売上に貢献してはいませんが、それでも、「mixi」で培った、コミュニケーションのノウハウは、他の事業に引き継がれているのです。

ミクシィの強みはコミュニケーションのノウハウ!

一見、ミクシィはSNSからゲーム、さらには新しい事業など、場当たり的に事業を行っていると感じている方もいるかもしれませんが、ミクシィは「コミュニケーションを生み出す」という軸でサービスを提供しております。

例えば、モンストでも「友達同士で楽しめる!」という要素が、友達が友達を巻き込むという連鎖を呼んで、ヒットにつなげたことや「家族アルバムアプリ みてね」においても、遠く離れた祖父母とのコミュニケーションサービスという新しいサービスを誕生させました。

ミクシィは今後も、強みであるコミュニケーションノウハウを軸としたサービスを展開していき、現在はモンスターストライクに収益を依存した形になっていますが、多事業化により、より収益を安定させていくことを目指しております。

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