アパレル業界を目指す方が読むべきまとめ!市場規模や平均年収も!

「服が好きだからアパレル業界に興味がある!」
「アパレル業界は、将来性があるのだろうか?」

など、ファッションブランドが大好きという方には気になる業界ですよね。

アパレル業界は、1990年代と比べると市場規模が約3分の2になるなど、規模が縮小している業界ですが、アパレル業界を目指すならネット販売(アパレルEC)に力を入れている企業や事業部がおススメです。

なぜなら、アパレル市場の中で、ネット販売は右肩あがりの成長部門であり、またネット販売のノウハウは他の業種でも活かすことができるからです。

本日はインターファクトリーで、シニアアドバイザーを担当している筆者がアパレル業界について詳しく解説いたします。

アパレル業界の市場規模は9.2兆円!(2016年)

データ引用先:アパレル市場は2年連続減少の9.2兆円規模、一方でECチャネルは拡大基調

少し前のデータになりますが、公開されている最新のデータによると、アパレル業界の市場規模は9.2兆円で、過去6年間では、横ばいです。

◆国内アパレル総小売市場規模推移(販売チャネル別)


単位:億円

1990年には15兆円を超えていた市場が、10兆円以下にまで縮小しており、この市場規模から考察すれば、アパレル業界は今後も伸びて行く市場というよりも、緩やかに減少していく市場と言えます。

下記リンク先の大前研一氏の考察によると、国内のEC市場が減少した理由は4つあります。

引用リンク:アパレル市場規模はなぜ2/3に縮小したのか?【大前研一メソッド】

①デート着という「おめかしカテゴリー」の消滅
②消費行動がリアルから「ZOZOTOWN」などのECに変化してきた
③メルカリなどの中古衣料流通市場の誕生
④ファッションレンタル業の流行

大前氏はひと昔前は、女性はおめかし(現代の言葉では勝負服という感じでしょうか?)服を着て、デートに行ったものですが、現在ではオフィスに行く服で、そのままデートに向かう女性が多く、おめかしという考え方そのものが、無くなったために市場縮小につながったと主張しております。

確かにバブル期や1990年代に比べると、服に対しての価値観というか、ウエイトはずいぶん軽くなったと筆者も考えます。

また、アパレルブランドでも「高級ブランド」と「ファストファッション」の間にセグメントするブランドは苦境が続いています。

例えば、筆者が20代のころにあこがれたファッションブランドの「トランスコンチネンツ」は、1990年代は、多くの若者に支持されたブランドでしたが、2000年に入ると急激に業績を悪化させ、商標権の売却が複数回行われたのも一つの証左だと思います。

参考リンク:再復活「トランスコンチネンツ」はるやま商事が出店開始 1号店は銀座に

そして縮小が続く、アパレル業界の中で好調なのがZOZOTOWNに代表される「ネット販売」です。下記のグラフをご覧ください。

◆アパレルECの市場規模推移

アパレルEC(ネット販売)は、好調で右肩上がりです。リンク先の私が書いた記事にもありますが、アパレルECにも3つの課題があります。(下記リンク先は筆者の記事です。合わせてご覧ください)

引用リンク:【2018年版】アパレルECの市場規模と3つの課題をプロが徹底解説

◆アパレルECの3つの課題

①ECではサイズがわかりにくい
②ECモールに依存
③在庫の一元管理

こういった課題を解決し、リアルとECの顧客データの一元管理することがポイントです。

データを一元管理することで、ユーザーは店舗でもECでも、好きな服を買うことができ、利便性が高まります。データの一元管理はシステム的なハードルは高いですが、データの一元管理に成功した会社が、アパレル業界でも勝ち組に入ることができるのです。

それでは、アパレル各社の売上ランキングを解説いたします。

【ベスト50社】アパレル業界の売上ランキング(2015-2016年)

データは、下記サイトより引用させていただきました。インターネット上であらゆる業界のランキングがわかりやすくまとまっているので、あわせてご一読ください。

データ引用先:アパレル業界の現状、動向、ランキング等-業界動向サーチ

順位 企業名 売上
1位 ファーストリテイリング 1兆6817億
2位 しまむら 5460億
3位 ワールド 2782億
4位 オンワードHD 2635億
5位 青山商事 2402億
6位 ワコールHD 2029億
7位 アダストリア 2000億
8位 AOKIホールディングス 1885億
9位 TSIホールディングス 1672億
10位 ユナイテッドアローズ 1409億
11位 グンゼ 1383億
12位 西松屋チェーン 1328億
13位 パル 1144億
14位 三陽商会 974億
15位 ライトオン 782億
16位 クロスプラス 729億
17位 レナウン 712億
18位 コナカ 691億
19位 ハニーズ 582億
20位 サックスバーHD 569億
21位 はるやま商事 543億
22位 ルック 460億
23位 サマンサタバサジャパン 434億
24位 マックハウス 359億
25位 パレモ 273億
26位 タカキュー 243億
27位 アツギ 239億
28位 ダイドーリミテッド 238億
29位 ヤマトインターナショナル 219億
30位 コックス 213億
31位 さが美 207億
32位 山喜 189億
33位 シャルレ 188億
34位 ナイガイ 175億
35位 東京ソワール 171億
36位 タビオ 166億
37位 マルコ 134億
38位 ムーンバット 125億
39位 京都きもの友禅 124億
40位 クラウディア 123億
41位 キング 122億
42位 リーバイ・ストラウスジャパン 116億
43位 ラピーヌ 108億
44位 セキド 105億
45位 ジーンズメイト 93億
46位 ANAP 81億
47位 オンリー 71億
48位 シーズメン 62億
49位 TOKYOBASE 60億
50位 銀座山形屋 51億

1位はユニクロです。2018年2月の中間決算では、ユニクロの売上高は海外の売上が国内の売上を上回る結果になり、ユニクロのグローバル戦略の成果が見えます。またユニクロはECサイトにも力を入れており、店舗にない商品(色やサイズ)に関しては、ECサイトへユーザーの誘導を強めるなど、オムニチャネル施策を展開しています。

参考リンク:ユニクロ売上高、海外が国内上回る 中間決算で過去最高

2位のしまむらは、グループ会社を入れて2000店舗を超す店舗網があり、多品種少量生産による「売り切り」のスタイルで収益をあげてきました。しかし、近年は取り扱い品種を絞り、在庫を抱えるモデルに変更しつつあります。(私の主張は下記リンクを参考にしました。良記事です。)

リンク引用:しまむら、突然に深刻な売上減突入…「しまむららしさ」消失、しまパトの楽しみ奪う

また、しまむらは、ネット販売戦略に力を入れていない印象でしたが、昨今ではZOZOTOWNに進出するなど、ネット販売進出への模索をしております。

「青山商事」「AOKI」「コナカ」「はるやまHD」らのスーツ大手4社ですが、スーツの需要は1990年代をピークに下がってきているにも関わらず、売上はむしろ伸びております。

その背景には他業種の買収があり、例えばAOKIはカラオケの「コートダジュール」や漫画喫茶の「快活クラブ」などを買収し、他業種展開を進めています。

スーツ大手各社は、良い立地に店舗を構えており、カラオケボックスや漫画喫茶などの事業は、店舗の立地を最大限活かせるメリットがあり、各社他業種展開によって売上を向上させているのです。(この主張は下記リンクを参考にしました)

参考記事:25年間で「7割減!?」紳士服業界の市場規模、しかし大手4社の業績が堅調である謎?

 

アパレル業界の平均年収は505万円!

平均年収データ引用先:アパレル業界 平均年収ランキング一覧-業界動向サーチ

上記サイトによると、アパレル業界の平均年収は505万円で、あまり給与が高い業界とは言えません。アパレル業界は、30代にはエリアを統括したり、本社に異動してキャリアアップすることができないと、店舗では若い社員が台頭してきますので、非常に厳しい業界です。

アパレル業界の将来性や課題

アパレル業界は、国内市場が縮小トレンドに入っており、その中でも勝ち組と負け組の二極化に分かれる激しい業界です。アパレル業界の勝ち組は、グローバル市場に店舗を展開したり、あるいはECサイトを立ち上げ、店舗とECのデータ統合を行っている企業などです。

こういった動きがない企業は、今後どんどん厳しくなります。また、市場が縮小するアパレル業界の中でも、アパレルEC市場は右肩上がりです。ただし、アパレルECには、実際の試着のように服を試着できないなどの問題がありますが、ZOZOスーツなどや、返品無料のサービスが増えており、まだまだ市場が伸びて行くと予想できます。

他業種からのアパレル業界への転職は可能か?

慢性的な人手不足な業界であり、未経験者でも転職しやすい業界でありますが、どちらかと言うと、アパレル業界から、他業種への転職が多い業界です。

アパレル業界に行くなら、ネット販売事業部など、アパレルの中でも伸びている事業部や会社を選ぶのがポイントです。

まとめ!こんな方がアパレル業界に向いている!

アパレル業界は、服が好き!というだけではつとまりません。アパレル業界でキャリアアップしていくには、

◆アパレル業界でキャリアアップしていくための3つの要素

・主体性がある人
・メンバーを育てることが出来る人
・数字に強い人

という要素が必要になります。しかし、これだけのことができる方は、他業種でも通用しますので、給与が安いアパレル業界に、そこまでして行く必要がないかもしれません。

アパレル業界を目指す方は、ネット販売に軸を置いている企業などの方が、将来のキャリアの幅が広がるでしょう。なぜならネット販売のノウハウは、他業種でも応用可能だからです。

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