「うちの商品をネットショップで出店したい!」
「楽天とか、Amazonのモールと自社のECサイトってどっちが良いのかな?」
これからネットショップを立ち上げる方は、ECモールでの出店を検討しているのではないでしょうか?ECモールの出店のメリットは、自社ECサイトに比べて、SEOやモール自体の集客力が強いため、いきなり集客して売上をあげることが可能な反面、自社ブランディングがしにくいデメリットがあります。
なぜなら「Amazon」や「楽天」、「Yahooショッピング」はすでに有名で、モール名で検索する人も多いですし、独自のアプリもあり、それらのモールに出店すれば、強力な集客が見込めるからです。
本日はインターファクトリーで、シニアアドバイザーをつとめる筆者が、有名な5大ECモールの流通総額などを紹介しつつ、ECモールのメリットやデメリットについて詳しく紹介いたします。
出店すべき国内有数の5大ECモールの紹介
本日は日本国内で有力な5つのECモールを紹介します。まずは流通総額を見てみましょう。各社とも最新の発表数値を引用しておりますが、1〜2期のばらつきがあることをご了承ください。
5大モールの最新の流通総額比較
※Yahoo!ショッピングについては、LINEヤフー社の国内ショッピング取扱高を引用したためZOZOTOWN他も含む。
※au PAY マーケットは流通総額を発表しておらず、下記⑤の2023年の推定値を引用した。
データ引用元一覧
① 楽天グループ株式会社2025年度通期および第4四半期決算ハイライトに関するお知らせ
② Amazon日本事業の2025年売上高は4.6兆円、ドルベースは306億ドルで12%増の2ケタ成長
③ LINEヤフー株式会社 2024年度 通期及び第4四半期 決算説明会資料
④ 株式会社ZOZO 2025年3月期 決算説明会資料
⑤ 【2023年最新】ECモールの種類とランキングを解説!出店方法や費用比較表も公開
国内流通総額の1位は楽天市場で、2位はAmazon Japanになります。(CtoCのヤフオクやメルカリは含んでおりません)それでは各モールの特徴を解説します。
① 楽天市場
流通総額:6.3兆円(2025年度実績)
出店数:約5.7万店(2024年11月時点)
出店タイプ:出店型
出店費用プラン①:月額25,000円 + 販売手数料(がんばれ!プラン)
出店費用プラン②:月額65,000円 + 販売手数料(スタンダードプラン)
出店費用プラン③:月額130,000円 + 販売手数料(メガショッププラン)
楽天市場は、出店型のモールで、楽天内に自社サイトを構えるようなイメージで、ある程度のデザインやブランディングを行うことが可能です。
楽天市場の売りは、なんといっても楽天スーパーSALEで、爆発的な集客が見込めるため、セール時のポイントサービスをいかに上手く取り込むかが、大切になってきます。ユーザーは女性ユーザーが多く、主婦層に支持を受けており、自社製品の相性を考え、Amazonか楽天市場かを選択しましょう。
② Amazon Japan
流通総額:4.6兆円(2025年度実績)
出店数:約14万店(アマゾンジャパンは2022年における出品・出店者(販売事業者)は約14万社と発表)
出店タイプ:出品型
出店費用プラン①(大口向けプラン):月額4,900円 + 販売手数料
出店費用プラン②(小口向けプラン):1商品あたり100円の手数料 + 販売手数料
Amazonは、世界でナンバー1のショッピングモールであり集客力も抜群です。ユーザーは男性よりと言われていますが、男女問わず幅広いユーザーから支持を受けています。
Amazonの特徴は出品型であることです。出品型とは、お店(Shop)が画面で表示されることはなく、あくまで商品をAmazonに出品することになります。ユーザーから見ると、「Amazonで買った!」という認識が強く、自分のお店をアピールすることはできません。
③ Yahoo!ショッピング
流通総額:1.75兆円(2024年3月期)
出店数:約120万店(2024年)
出店タイプ:出店型
出店費用プラン:販売手数料+ストアポイント原資負担+キャンペーン原資負担+アフィリエイトパートナー報酬負担+アフィリエイト手数料
運営元のLINEヤフー社によるZOZOの買収やLINEとの経営統合により、流通総額は顕著に伸びています。上記流通総額については、Yahoo!ショッピング以外にもLINEギフトやZOZOTOWN、LOHACOなどの系列プラットフォームの額も含まれます。
初期費用や固定費は0円で魅力的ですが、その分各種の販売手数料や各種原資負担などがかかるので、完全無料というわけではありません。
楽天市場には劣るものの、日本最大のアクセス数を誇るYahoo!Japanや、ソフトバンクユーザーからの流入は相当なものです。初期費用にかける余裕があまりないShopには一番おススメのモールとなります。
④ ZOZOTOWN
流通総額:6,143億円(2024年3月期)
出店数:1,620店(2025年3月時点)
出店タイプ:出店型
出店費用プラン:受諾手数料(28%程度と推測)
アパレル専門のショッピングモールであり、最大の特徴は商品を全てZOZOベースとよばれる、ZOZOTOWNの倉庫に送り、保管、写真撮影、梱包、発送の全ての作業をZOZOTOWNが一括で受諾します。
そのため販売手数料が28%程度(推測)とかなり高くなります。その分、アパレル専門ECモールとして爆発的な集客力があり、また在庫を自社で抱え込む必要もなく、大変魅力的です。
ZOZOTOWNへの出店は、モールの雰囲気に合わせるため厳しい審査があり、誰でも出店はできるわけではありません。
⑤ au PAY マーケット
流通総額:非公開(3,155億円と推測)
出店数:約8,800店(2025年4月末時点)
出店タイプ:出店型
出店費用プラン①(スタンダード):月額10,780円+販売手数料(※)+ポイント原資(1%)
出店費用プラン②(プレミアム):月額21,780円+販売手数料(※)+ポイント原資(1%)
※4.5%〜9.0%
KDDIグループの集客力とauユーザー7,200万人をフル活用したau PAY マーケットは、明確な数字は公開されておりませんが、決算報告によると流通総額、出店数も順調の伸ばしております。メインターゲットは、30~40代の女性です。
またauウォレットのキャリア決済が使えるので、クレジットカード番号を入れることに抵抗があるユーザーが、決済しやすい特徴があります。つまり、au PAY マーケットはECモールに慣れていない、新規顧客にリーチしやすいメディアと言えます。
auIDオープン化に伴い、以前はauの携帯電話契約者がメインでしたが、現在はau関連サービスを利用している全てのユーザーが対象となったため、より集客力が強まりました。
注目の新世代のECモール「TikTok Shop」
2025年6月に日本でサービスを開始し、現在注目を集めている「TikTok Shop」は、動画を見ながらそのまま購入できる「エンターテインメント型EC」として世界中で急成長しています。2024年のグローバルGMV(流通取引総額)は約326億ドル(約5兆1,000億円)を記録し、過去最高を更新しました。
日本市場では2025年6月のサービス開始後に急成長を遂げており、特にZ世代・ミレニアル世代への訴求力が際立っています。
従来のECモールとは異なり、ライブ配信や短尺動画を通じた商品紹介がそのまま購買につながるため、商品の魅力を映像で伝えやすい食品・美容・アパレルとの親和性が高いのが特徴です。
まだ日本での実績は積み上がっている段階ですが、出品者向けの初期手数料が低く設定されていることもあり、新たな販路として検討する価値のあるモールとして注目が集まっています。
なお、TikTok Shopについては、下記記事で詳しくまとめておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
「ECモール VS 自社ECサイト」比較表
ここからは、ECモールと自社ECサイトの違いや、ECモールのメリットについて解説してまいります。まずは下記の表をご覧ください。
上記の表を一見すると、〇や△が多いのは、明らかにモールよりも自社ECサイトです。では、ネットショップの運営は自社ECサイトではじめるべきなのでしょうか?そんなことはありません。ネットショップを初めて開業する方こそ、ECモールで出店すべきです。その理由は以下のとおりです。
ネットショップが初めての人がECモールで出店すべき3つの理由
理由① ECサイトの基本はまず、集客
ECサイトを作ること自体は決して難しいことではありません。今では、30分程度で自社ECサイトを作ることができる無料のECサイトもあります。またASP-ECを利用すれば、月々1万円程度で立派な企業ECサイトが作れるからです。それよりもECで重要なのは集客なのです。
例えば、Nikeやadidasといった超有名企業の場合、ブランド力が強力なためECサイトを作るだけでも、圧倒的な集客力がありますが、中小企業のECサイトは、認知されていないために、ECサイトを作るだけでは、誰もサイトに訪れてくれないのです。ですから広告も必要ですし、SEO対策も必要となるのです。
しかし、Amazonや楽天市場のようなECモールには絶大な集客力があります。
◆Amazonや楽天市場のモールには集客力がある5つのポイント
① モールが広く認知されている
② モールはSEOが強い
③ モールがWEB広告やテレビCMを出している
④ モールのアプリがあり、相当数ダウンロードされている
⑤ モールのキャンペーンには莫大な集客力がある
ECサイトで一番困難なことが集客なのです。ですから、ネットショップをこれから開業する方は、ノウハウがなければ、まずは集客力が担保されているECモールから出店を開始し、ECのノウハウを身につけるのが第一歩となります。
理由② モール内の競合からノウハウを学びやすい
集客力のあるECモールに出店したからといって、カンタンには売上はあがりません(自社ECサイトよりは、カンタンですが)。しかし、まずは同じカテゴリー製品を扱う競合他社を研究してみましょう。商品説明の仕方が、売れるように、さまざまな訴求をしているはずです。
例えば、ワイヤレス充電器をAmazonで出店するにしても、Amazon内では同じ商品を扱うshopが多数存在します。
こういった商品のほとんどは日本でのシェア数が大きい「iPhone対応」ばかりをうたっていますが、Androidのワイヤレス充電器を探してユーザーがいた場合、商品のリード文に「Android」の文言があるだけで、「お、これはAndroid対応なんだな!」と安心して、多数ある商品の中からクリックして、買い物をするため、売上に影響します。
こういったテキスト文の訴求を競合他社から学びやすいのも、モールの特徴です。
理由③ デザインや機能に制限があるからこそ、始めやすい!
自社ECサイトの場合は、基本は自由にデザインから集客、メルマガまで行うことができますが、ノウハウがない場合は「自社ECサイトで何をどうすればいいのかわからない!」という状況に担当者はなりがちです。
しかし、モールの場合できることは、限られています(多くの機能やオプションがありますが)ので、逆にやるべきことがはっきりしています。無料の機能と有料のオプション機能があるなかで、まずは無料の中で最大化を図ってみましょう。
自社ECサイトはノウハウがある方、あるいはECモールの次のステップにしよう!
中小規模の自社ECサイトの大きなデメリットは集客力です。そして集客は、ECサイトで最も難しいステップです。まずは、集客力があるモール内での売上を確保して、モールと平行して、自社ECサイトを開設しましょう。
自社ECサイトの開設方法は5つあります。
◆自社ECサイトの5つの開設方法
① EC-ASPを使う <==中小企業はまずはこれ!
② オープンソースで作る
③ ECパッケージをカスタマイズする
④ クラウドECをカスタマイズする
⑤ フルスクラッチでゼロから作る
多くの開設方法がありますが、自社ECサイトの場合は、費用が安くすぐに解説できるEC-ASPがおススメです。またデザインの自由度も高いASPもあり、初期費用10万円、月額費用1万円程度あれば、存在感のある立派なECサイトを作ることができます。
しかし、ECサイトを作るのは難しくありません。ECサイトは集客が難しいのです。ECサイトでの集客については、私が書いた下記の記事、具体的な集客方法を記事にしたので、読んでみてください。
ECモールのまとめ
本日は自社ECサイトと、ECモールを比較してメリットとデメリットを紹介いたしました。これからネットショップ開設を考えている方で、ノウハウをこれから積み上げる方は、モールの出店から始めてみましょう。
モールにも複数ありますが、本日紹介した各モールの中から、まずは自社商品と相性の良さそうなモールを選んでみてください。予算に余裕があれば、Amazonと楽天市場のダブルで出店する方法もあります。
また、モールで売上をあげることができれば、次は自社ECサイトです。自社ECサイトでの集客の秘訣はSEOにあります。自社ECサイトでSEOを対策したい方は下記の記事もご覧ください。
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